非常食があるなら非常服もあっていい

先ずは、必要になる服装に着目した実情を

子供とはぐれたとき、その時に着ている服の特徴は言えますか?

出勤したパパは子供の服装は知らないんだ。

ぎゃくに、お子さんからパパやママを見つけられますか?

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1995年阪神淡路大震災時の炊き出し 提供:神戸市
1995年阪神淡路大震災時の炊き出し 提供:神戸市

1995年 阪神淡路大震災の時、現地では皆さんが関西言葉で平服姿

どなたが被災者で、どなたが支援者なのかが全くと言って区別つかなかった。

動こうとする方を選定できないもどかしさ、区別つかないもどかしさ。お願いすべきことを誰に伝えればいいのだろうか?

避難者は、着るものはないか?!

ここにいることをどう知らせればいいんだ!?

その場の会話で済ませられない問題は、尾を引いて山となる瞬間が現場です。

 

一つの都会という街が、一瞬にして機能を失ったとき、灯りとぬくもりすら失ったとき、人は「人の集まるところに集まる」。

そして数分の後には「心理状態が個人個人違ってくる」。

 

安心を言葉で言い伝えられるほど、その場は優しくはなかった・・・。

防災には言葉以上に「目に」訴えかけるものが必要だ

活動ユニフォーム
活動ユニフォーム
再生素材「バイザートップ」
再生素材「バイザートップ」
再生素材「脱出済」プレート
再生素材「脱出済」プレート
制作用データ
制作用データ

見て理解できる、見せて理解される品が必要だ!

クルマも衣服も道具にも。

そう感じ取った瞬間、クルマには「バイザートップ」、逃げ出した後の「脱出済プレート」、支援者と動ける避難者も着れる活動服・防災服、そして参画活動体には、ここが避難情報の鉾先になる「通信支援のぼり旗」の制作用デザインデータも販売してきました。

これらは事前に準備できる品ばかりだということに気がついたのです。


準備すべき優先順位

1)衣類

着るものにはその時点の年齢でのサイズが伴います。

寸法が定まっている方ならば、避難着や着替えもセットしやすいのですが、子供は数ヶ月間で成長していきます。

 

しかし、人間は何も身につけていなければ動きようがありません。

 

さしずめ、子供たちの世話ができる程度の被服は、先ずは大人の分を準備することです。

 

「ポンチョ」を2つ準備して、一つは着ていくものに、もう一つはインドアで使います。使い方は着替え時と寝袋に。

2)はきもの

地震だけを考えていては近年の災害には間に合いません。

それこそ水に浸かることも想定します。

胴長や長靴は、中に水が入り込むと抜けていきませんから、ぎゃくに足を取られることになり危険を増します。

そして尖った物が上を向いている悪路を歩くのです。

せめて厚底の革ブーツや安全シューズを履きこなしましょう。

でも洪水の時は濡れてしまいますよね?!

避難先へ行くなら「簡単なサンダル」「履いて逃げる時のものと同じもの」を準備しておきます。

 

私は、デルタのタクティカルブーツを3つ用意して、一足は履きつぶし(日常使い)に、もう一足はクルマに、三つ目は持ち出し用のトランクケースに入れてあります。中敷きには「ミドリ安全のクギ踏み抜き防止ソール」を入れています。

3)かぶりもの

風雨であれば帽子やキャップでは飛ばされます。

震災時でも必要となる「ヘルメット」には密閉型と空気孔のあるものがあります。

密閉型は工事作業者などが使っているタイプで、外からの雨水などは防いでくれますが、通気が悪いため夏場は熱中症の引き金になることもあります。

空気孔のある製品には、サイクリングヘルメットやバイク用のものがあります。

通気口が大きく空いている「サイクリングヘルメット」は、スケートボードなどのスポーツにも使われています。

バイク用にはジェット型とフルフェイス型があり、ジェット型の方が通気性は求められます。

また、フェイスガード(シールド)がついていれば、目や顔面の保護にも役立ち、ゴーグルを別に使うことも避けられます。

 

ただし、ゴーグルは発生後の復旧作業などで必要になりますので、顔のサイズに合わせて準備だけはなさっておいてください。

4)スペア(替え)

着替えは自宅避難型以外の避難先生活時に必要になります。

洪水で着の身着のままとなって逃げ出した先には「着替え」はありません。

足元だけの水濡れならばまだしも、全身ずぶ濡れとなった場合は、それこそ人のものをお借りすることとなります。

大人だけではありません。お子さんが小さければ、持ち出す荷物が増えるだけ危険も増します。

何よりも、突然襲いかかる洪水や土砂崩れは、発生後に戻ることすらできません。

保管法には一箇所に集めておく方法と、分散型の方法があります。

分散型は、クルマなどの毎日使うものに載せておいたり、勤め先のロッカーに備蓄しておいたり、自宅でも優先順位の高い品だけをクーラーボックスに入れて土砂や水が流れ込む方向と反対側に保管する方法があります。

中味は、大人一人分を換算すると、ドライソックス4足以上、ドライ下着の上下5着、外着2着以上、そして不透明で大きめのポンチョ(インドア使用)を入れておきます。これを家族分作っておきましょう。

密閉型クーラーボックスにしておけば、女性の方であれば「生理用品」「紙おむつ」なども入れておけます。この中にはリュックも入れておいてください。

雨が当たらない場所でリュックに詰め替え、背負って持ち出して欲しいのです。

5)食料品

非常食といえば「震災食」となっていますよね。

豪雨洪水では避難先に異常がなく、周辺の物流が生き残っていればなんとか食事にはありつけます。

そうかと言って何も準備しないのではなく、家族に赤ちゃんがいたり、ご年配の方がいたり、食事制限の方がいれば専用食は必要になります。

 

震災ならば、固形食(カンパン・カロリーメイトなど)とレトルト食品、真空ライス、缶詰(おかず・フルーツ)+飲料水で一週間分の構成を呼びかけています。

豪雨水害では、クルマなどの移動手段あれば被害地の外に出て買い求めることもできますが、2011年の紀州豪雨では被害のある村落への一本道が遮断され、外にも内にも入れない状態となりました。こうなってしまうと、逃げ出すこともできません。その地形に合わせた備えはアナタにしか出来ないことです。

常に「孤立」した時を考えての食材ストックと、逃げる時の持ち出し方には知恵を回しておきましょう。

 

もひとつ

住居(部屋)の中で一番大きな食材ストッカーである「冷蔵庫」

冷蔵庫は大きなクーラーボックスでもあるんです。停電時でも開け閉めしなければ、夏場でも2~3日は冷気があります。

さて、この冷蔵庫を守れていますか?

詰替にはここでも「クーラーボックス」の登場です。 

冷蔵庫の中味は家族の大半が知っているでしょうから、常時買い足している食材を非常食化させる工夫も行っておくといいですね。

6)燃料

なんといっても「火」が必要になります。

真夏であっても、煮沸消毒から調理にもお湯を使うことになります。

燃料と水+ヤカンや鍋はトリオといっていいでしょう。

 

持ち出せる範囲では大鍋は無理ですが、山岳登山やキャンプ用の携帯鍋セットには着目してみてください。

 

ここから先は「サバイバル」化しますので、アウトドアグッズの出番となります。


結論


着るもの着ていないと動けない。

これを理解するまでに時間がかかっていると、ここがロスになります。一度、お風呂上がりで着替えをまとわず、外に出てみてください。

これがホテルや温泉といった宿泊所の火災に見受けられる状況です。

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